よめこな日常

闘病・日常・趣味等々

深部静脈血栓症になりました。

こんにちは、よめこです。

 

前に胃カメラのお話を書いた際に。
「私はワーファリンを飲んでいるので、その場で生検は出来ません」
的な事を言ったかと思います。

yomeyomeko.hatenablog.com

 

そのワーファリンを飲む切っ掛けとなったのがこの深部静脈血栓症です。

 

もうなったのは15年以上前ですが。
ステロイドを飲んでいると、血栓が出来やすくなるリスクが上がる。
私の血栓の核が完全に溶けきれない。

そんな理由でいまだにワーファリンとお付き合いを続けております。

 

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SLEが直接的な原因だとは言い切れませんが。
参考までに私の体験談をご紹介します。

 

※お読み頂く際の注意事項※
血栓症には色々なタイプがあります。今回はあくまで私の事例であり、もっと大変な治療になる場合もあります。軽い重いをあまり分別したくはないですが、私の場合は割と「軽症」の部類に入ったものとして、こういう事例もあるのかという参考程度にご覧ください。

 

 

 

深部静脈血栓症って何?

ざっくり言うと…
主に足から心臓に血液を戻すための血管が、詰まってしまう病気です。

血栓症だけで言うと、足に限らず体中のどこでも起こりえます。
そして起こる原因は様々だし、健康体の人でもなる可能性は充分にあります。
エコノミークラス症候群なんて言葉を出すと、聞いたことがある方も多いかもしれないですね。長時間同じ姿勢のままでいると、血流が滞り血の塊が出来てしまう。

血栓(血の塊)が人間が生命を維持するために必要な血管、もしくは脳などに飛んだり塞いでしまった場合には、最悪の場合死にも至ってしまいます。
脳梗塞心筋梗塞などと同じように、何か体に明らかな異変が出たら出来るだけ早めの対処が大切です。

深部静脈血栓症については、下記でも詳しく紹介されています。

www.jsvs.org

 

 

どんな症状が出るの?

私の場合の前兆。(すでにSLE発症から3年目)
その日は友達と遊ぶ約束があって、朝から外出。
まだまだ20歳そこそこのワタクシ。かかとの高いロングブーツをキメておでかけ。

買い物したり、ランチしたり、カラオケしたりと楽しんでいたんですが。
夕方辺りから、なんだかやけに左足が痛い。

でも、その日履いていたのがまだ買って間もないブーツだったし。
朝から動き続けてたから疲れたんだろうくらいに思ってました。

 

家に帰って、お風呂でマッサージして。
足の疲れを取る休足シートみたいなものを貼ってその日は就寝。
痛みはあるものの、寝れないほどではありませんでした。

 

次の日の朝、いつも通り起きて高さ30センチほどのベッドから降りようとした瞬間。
左足に力が全く入らずそのまま転倒。綺麗に転がって壁に激突。

当時は実家住まいだったので、音に驚いた母が部屋へ。
なんか足が変なんだけど…とスウェットをまくったら、右足の1.5倍位に膨れ上がった左足。特に膝から下がパンパンに。

色は若干青紫で、膨れ上がったせいか皮膚の表面はマネキン並みにつるっつる
もう皮が限界まで引きのばされてるって感じでした。

 

とりあえず何が何やらわからなくて、パニックではあったんですが。
意識もあるし、足が腫れて痛い以外は変なところも無いし(呼吸困難とか)

かまり立ち、支え歩きは出来たので…
何とか着替えてSLEの主治医のトコまで、1時間くらいかけて電車で行きました。
(後に先生から救急車呼んでよかったんだよと言われましたw)

 

で、救急外来の受付で待ってて。
担当の先生が来て、足を見た瞬間にストレッチャーが運ばれてきて乗せられる私。
足に気を取られすぎていたゆえにここで初めて気づいたんですが…
熱も39度近くになっていました。

あまり熱慣れしてない私。(SLEでも熱があまり出ないタイプ)
高熱だとわかった途端に意識がふわふわ。

こっから先はあまり覚えてないのですが、血液検査したり、CTだかMRIだかに入れられたりとバタバタ検査が行われて…
しっかり気が付いた時には24時間タイプの電動点滴(?)に繋がれてベッドの上でした。そして翌日、先生に詳しく説明を受けました。

 

 

治療方法は?

私の場合は左足の膝裏に大きな血栓が出来ていたらしく、それが血管を塞いでいたと。
なので、点滴で血栓を溶かす治療を行いますとの事でした。
あの電動点滴(?)って厄介ですね…薬が切れると鳴るのはもちろん、なにやら結構ピーピー鳴ってしまった気が。4人部屋なので申し訳なかった…

 

血栓を溶かす治療中に、万が一だけども肺に飛んだりとかのリスクの話もされ。
当然そうなった時はこういう処置をしますみたいなお話もしてくれたんですが…
ある意味SLEの診断受けた時よりも怖かった記憶が。

なので、弾性ストッキングを着用してしばらくは基本安静。
当時はガラケーだったので、今みたいに病室での暇つぶしもほとんどなく…
下半身以外は元気だよ(言い方)って友達に連絡したら、雑誌とか漫画とかいっぱい持ってきてくれたのが救いでした。
(後にそれを荷物として全部持って帰る事になり、両親にめっちゃ怒られるw)

で、結局2週間くらいは点滴をして、その後しばらく様子見で退院。
トータルで入院期間は1か月くらいでした。

 

 

深部静脈血栓症その後

血栓はこの溶かす治療で完全に溶ける場合が多いそうですが、私の場合は核みたいな部分が固くて中々溶けずに残ってしまったそうです。

それがある程度の大きさであれば、外科手術で取り除く場合もありますが。
私はそこまでリスクはなく経過観察で良いだろうという判断に。
だから多分いまだに、ちっこいやつだとは思うけどいるんですよね。膝裏に。

 

また血栓が大きくならないようにする事。
そして最初にも書いた通りステロイド血栓のリスクもある。
そんな訳でずーーーっとワーファリンを飲み続けています。

 

何回かやめたいなぁとも思って、先生に相談して休薬とかもしてみたんですが。
そうすると血液検査でDダイマー(深部静脈血栓症の動きをみる指標)の数値が上がっちゃうんですよね。
なので、私はおそらく一生のお付き合いになるかと思います。

あ。ワーファリンは妊娠禁忌です。
…が、その場合はちゃんとそれに代わる薬があるので、これから妊娠を考えている方も処方をされてもご心配なく。(私はやるなら皮下注射って言ってたけど…)

あと、ワーファリンは血液検査で今利いてる数値が出ます。
なのでちゃんと効いてるか効いてないかがわかりやすく、量の調整がしやすいって理由もあって私はこれを飲み続けています。

 

 

まとめ

こんな感じで、私の初血栓症事件は幕を閉じました。

最初の方でも言ったんですが。血栓は健康な人でもなります。

 

てか…私も当時はですね、好きなアーティストの追っかけをしていたので。
夜行バスを頻繁に使ってました。多い時は週2とか。
あと新幹線も出来るだけ「こだま」や在来線を使って、すこしでも時間で金を浮かせられるなら!と。

 

そこに加えて移動だバイトだで睡眠や食生活も結構乱れていたので、血液がドロドロになる要素も結構あったのかもしれません。

もちろんバスがダメだとは言いませんよ。
でもやっぱり使いすぎは体に負担がかかるものなんだろうって、しっかり自覚しておかないといけませんね。

 

なので。この深部静脈血栓症ばっかりはいまだに、自分の不摂生でなったもの。SLEが関係していないと思っています。ほんとバカな事してたなぁあの時の自分は。

 

もちろん、それ以降は出来るだけ長距離バスを控え。
就職できたからってのもありますが、可能な限りは一番最短ルートで時間をかけない移動を心がけるようにしています。
今はもう追っかけもしてないのであれですが、旦那と車旅行行くときとかもこまめな休憩を取るようにしたりとか。

 

私も今は体調の関係で、中々しっかりした運動が出来たりしていませんが。
足首をパタパタさせる運動とか、簡単に血栓を防ぐ方法が動画で上がっていたりもしています。

まだまだ在宅ワークや自粛も明けきれてはいない今。
血栓症には気をつけましょう。

 

 

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