よめこな日常

闘病・日常・趣味等々

悪意のない冗談

こんにちは、よめこです。

 

闘病中の身だと時に心無い言葉を投げかけられる事は勿論、言ってる側はほんの冗談のつもりでも受け取る側には突き刺さる…なんて事がありますよね。

 

今回はちょっとそんなお話。

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その悪意の無い冗談ってのを平気で使ってしまう登場人物は実は私の実父です。
ただここでひとつ前置きしておきたいのは、私は父が大好きですし尊敬しています。今でもちょこちょこ連絡とるくらい仲良しです。

ただ父は昔の仕事柄(工事作業系)口が悪く、なんでも軽々しい冗談を口にしちゃうんですね。もちろん病気の事も。

なのでその時はもちろん傷つき、自分が若い時は喧嘩もしょっちゅうしていましたが、ある程度の年齢いってからは長い時間をかけてじっくり説教するようにしています。

 

一例を言うと、私の初めての長期入院の時。
荷物があったから付き添って病室に一緒に行ってくれたのが父。
で、すでに長い期間入院している人たちもいる中で「こんな綺麗なとこで3食付きなら一生いたいよな?(笑)」って私に言っちゃったんですね。
多分周りの人にも聞こえていたと思います。
(その後その部屋の人たちは皆、凄く仲良くしてくれましたが)


もちろんこんな事、闘病を頑張る人たちの前で言うべき事ではありません。
皆同じSLEの患者さんで体を落ち着かせて一日でも早く退院したいのに。
父は本気でこういう悪意を簡単に口に出す人間なのか?と、ブチ切れた私。

すぐ談話室に連れてって、大説教しました。

「お前の娘でいる事が恥ずかしいわ、二度と来るな」

…今思えば酷いですが、そこまで言っちゃったんですよね。
(ちなみに父の影響?で私も普段は凄く口が悪いです)

 

そしたら、そのまま無言で帰った父から後で長文のごめんなさいメールが来ました。そして、言った真意が書かれてありました。
父本人も過去に結核や、動脈の大きな病気で長期入院をした事が何度かあり、これから長く入院するかもしれない私に明るく冗談を言いたかったようです。

 

父とこういうやり取りをした時に、あぁ世の中には本気で悪意が無く言ってしまう人がいて、本人はそれが励ましだったり応援だったりする場合もあるんだな…難しいなと感じました。

その後は父は私が退院するまで週1~2のペースでお見舞いに来てくれましたが、最後まで二度と悪意を含んでしまうような事は言いませんでした。

 

一般人でもこういう場合があるから、そりゃ芸能人とか著名人の何気ない一言ってすぐ炎上するよなとも思ったり。

 

悪意が無ければ冗談を言っていいのか?って話ではありません。
自分が話をする相手の状態や立場を考慮して発言をするのは勿論大切で、当然の配慮だと思っています。

 

ただ、こうやって実際にそれを言った理由をしっかり聞いてみると違う真意があったりする場合もあるんです。
そして本人が悪いと気づいてない場合もあるんです。


もちろん嫌いな人に言われた時とか、すでに相手との関係が崩壊している場合は放っておくのが一番かと思います。

 

でも、恋人や夫婦やパートナー、そして家族。
普段は信頼感がある人から不意に出てしまった言葉の棘があった場合、そこでただ喧嘩をするだけではなく「なぜそう言ったのか」と、一度話合いをしてみる事もいいかも知れません。

本当、自分と相手は他人で思考も全く違います。
相手も「そうか、これは相手を傷つける事だったのか」とそこで気付く事もあるかもしれません。
それに対しても「なんでそんな事もわからないの!?」とは怒らずに…そうか、私の考えとは違かったんだな…と思い、自分にとってこれは嫌な事なんだよとすり合わせをしていけば今後きっと役に立つと思います。

もちろん自分の意見を押し付けるだけでなく、相手の言い分もしっかり聞いていくことも大切ですが。

 

ちなみに父はいまでもそういう悪意なり冗談を言いそうになる事がありますが…
「それ言ったら私が怒るのわかるよね?(圧)」と言うとおとなしくなります。
※母は能天気さんなのであまり考えてないしひどい事も言わない人

 

そして私は旦那ともこの言葉や気持ちのすり合わせを何度もして、ここまで来ました。いつも仲良しと言って貰えますが、ひとつひとつの積み重ねでこうなれたと思います。

 

もう今更そんなんいいよ!
って思う方もいるかもしれませんが、まだこれから大切な人との関係を構築していきたい方は、ぜひ言葉と気持ちのすり合わせ、そして悪意無い冗談っていうものはこの世に沢山存在するから気を付けようって事を共有していく事をお勧めします。

あくまで私の関係の作り方であって、人との関係の構築の仕方も人それぞれですので参考程度に。

 

一人でも多く、こうした気持ちの共有が上手くいって安心出来る人がいたら…
それだけでも生きていくのがほんの少し楽になったりするのではないかなと思っています。

 

 

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